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開設の目的

レコード歴史展示館60’sは、日本の大衆音楽文化を「実物資料」として保存・継承するために開設いたしました。

戦後の日本では、数え切れないほどの楽曲が生まれました。 しかし、その多くは時代の流れの中で埋もれ、忘れ去られています。

館長・竹島精一は、長年にわたりラジオ制作や音楽制作の現場に関わる中で、「売れなかった名曲」や「時代の空気を映した音楽」が消えていく現実に強い危機感を抱いてきました。

この展示館は、単なる懐古施設ではありません。 昭和という時代を、音楽を通して未来へ残していくための“文化アーカイブ”です。

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レコードを集め始めた理由

館長・竹島精一がレコードに魅了された原点は、中学生時代に出会ったアメリカン・ポップスにあります。 

最初に自分のお小遣いで購入したレコードは、英国の女性ポップ・シンガー エレン・シャピロの『悲しき片想い』。 その一枚との出会いが、現在へ続くコレクション人生の始まりでした。 

1960年代、富山では最新の音楽情報を得ること自体が簡単ではなく、AMラジオのヒットチャート番組や深夜放送、短波ラジオを通じて東京の音楽文化に触れていました。

ビートルズ来日、フォーク文化、ラジオ黄金期──。 レコードは、音楽だけでなく“時代そのもの”を記録する存在だったのです。

現在のコレクションは6,000枚以上。 その多くが「初盤」であり、当時の空気感をそのまま残す貴重な資料となっています。 

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歴史展示館設立の背景

なぜ公開しようと思ったのか

「このままでは、誰にも知られず失われてしまう」

それが展示館設立の原点でした。 個人コレクションとして所有しているだけでは、時代の記憶は継承されません。 昭和世代の共通体験を、音楽を通して共有できる場所を作りたい──。
その想いから、展示館という形で一般公開する決意をしました。

開設にあたって苦労したこと

建設時期はコロナ禍後の物価高と重なり、資材価格も高騰していました。しかし、「今やらなければ間に合わない」という強い思いから開設を決断。また、レコード保存に適した温度・湿度・遮光環境づくりにも大きなこだわりを持っています。

コンセプトとテーマ

展示のキーワードは「昭和世代」。

アナログレコードと昭和文化は切り離せない関係にあります。単なる音楽展示ではなく、“昭和という時代そのもの”を体感できる空間づくりを目指しています。

レコード文化について

現代におけるレコードの価値

デジタル時代だからこそ、「手に取る文化」としての価値が高まっていると感じています。レコードには、音だけでなく、時間や空気感、所有する喜びがあります。

若い世代へ伝えたいこと

レコードを通して、“昔の文化”を体験してほしいと思っています。便利さだけではない、アナログならではの豊かさを感じてもらえれば嬉しいです。
昭和、平成、令和を越えて、レコードを通して世代をつなぐ場所にしていきたいと考えています。

コレクションで大切にしていること

「初盤であること」。
そして日本レコード文化のひとつである
「帯付きであること」。

それが館長・竹島精一の収集哲学です。初盤には、その時代の空気や文化的背景が刻まれているからです。

日本のレコード帯は、世界中のコレクターから絶大な人気を誇ります。日本語の魅力的なキャッチフレーズ、美しい和文タイポグラフィ、限られたスペース内でのレイアウト、そして付随するプレゼント・キャンペーンなども、アート作品としての評価が高いのです。

「良いレコード」とは

売れたかどうかだけではありません。
その時代をどれだけ映し出しているか。
そこに価値があると考えています。

手放せない一枚

ザ・フォーク・クルセダーズ『イムジン河』。

日本音楽史の中でも特別な存在であり、時代背景を含めて忘れてはいけない一枚だと考えています。

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来館者の皆さまへ

レコードは、単なる古い音楽メディアではありません。
そこには、人々の青春、時代の空気、街の記憶が刻まれています。
ぜひ一枚一枚を見ながら、昭和という時代を感じてください。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。